2020年12月に腎盂尿管移行部狭窄症の治療のため、「腎盂形成術」という手術を腹腔鏡手術(お腹に数か所穴を開けて行う手術)で受けました。
腎盂形成術を調べると、先天性水腎症という病気をもって生まれた赤ちゃんが受けることが多いようです。
大人になってから尿管が狭窄して水腎症になった私のような例は少ないと思うので、同じような方の参考になればと思い、手術前日、当日の術前・術後のことをまとめました。
手術前日から入院
手術前日の午後から入院することになっていました。
入院支援センターで受付をしたら、検温と、今年インフルエンザの予防接種打ったか聞かれました。打ったのは1か月以内か1か月以上前かも確認されました。
わざわざ確認していたのはコロナ禍のためなのかはわからなかったけど、1か月以上前に早めに打っていてよかったです。
その後泌尿器科の病棟に案内してもらって、身長体重をはかってから部屋へ。4人部屋でした。
そしてここで手術の時間がわかりました。翌日の13時〜17時予定とのこと。
4時間もかかるとは知らず、手術時間の長さにびっくりしました。
帝王切開の時は始まって30分で息子が生まれて、全部合わせても2時間くらいだったので、すごく長く感じました。
腹腔鏡手術はお腹に4~5か所小さな穴を開け、そこから器具やカメラを挿入して悪い部分を切ったり縫ったりします。穴から挿入したカメラの映像を見ながら手術をするので、開腹するよりも操作に時間がかかり、手術時間が長くなることが多いみたいです。
手術前の飲食は、手術前日の21時から絶食、飲み物は手術の2時間前までOKでした。
入院してしまうと本当にやることがなく、院内のコンビニを冷やかしたり病室のベッドでぼーっとしたりして過ごしました。
夕方、主治医の先生が来た以外は本当に何もなく、夜ごはんを食べた後はひたすらゆっくり過ごしました。
途中で看護師さんに聞いて知ったんですが、今回の腹腔鏡手術後、術後1日目に座る&立つところまでやって、2日目に歩いてトイレに行けるらしい。
帝王切開の時は、産後1日目に痛すぎて腰の曲がったおばあちゃんのようになりながら歩き、尿道カテーテルをはずされてトイレに行きました(T_T)
術後の回復のためとはいえ、痛すぎて看護師さんが鬼に見えた、、、
今回は腹腔鏡手術で帝王切開よりも傷が小さいのに、術後2日目まで歩かなくていいなんて…!と軽く感動しました(笑)
帝王切開を経験したことで確実に強くなってるな私(笑)
手術当日 朝~手術室まで
4人部屋なので、起床時間である6時から周りがガヤガヤし始めて目が覚めました。やっぱり病院のベッドはあまり眠れない…。
朝の検温や採血も特になく、昨日の夕食以降絶食なので朝ごはんもないので、私の病室にはしばらく誰も来ませんでした。
午後の手術までめっちゃ暇です。
唯一の予定はシャワーを浴びること。
術後は数日間動けないので、手術前が最後のチャンスです。
手術が終わったら痛みでシャワーを浴びるのも大変だろうな、、と思いながら最後のシャワーを満喫しました。
あと朝9時までに便通がなければ、座薬コースでしたが、なんとか免れました。
これも帝王切開の時は座薬だけは避けたくて、水分を多めに摂るように頑張ってましたが、結局産後何度も座薬の痛み止めを入れてもらいました。
だからもう何の抵抗もありません。看護師さんは座薬入れるの上手です。
(帝王切開を経て、すごくメンタルが強くなってる気がします)
それからナースステーションに近い個室に移動しました。
術後の人や重症の人が入る個室らしく、とても広かったです。
術後トラブルがなければ、数日後に普通の個室に移動します。
手術を待つ間は、早く終わってほしい気持ちと怖い気持ちが半々。
「帝王切開よりは絶対にまし」という確信があったので、意外とのん気に過ごしていましたが、全身麻酔は初めてだし、自分のからだにメスを入れられるのはやっぱり怖いです。
お昼が近づいてきた頃にやっと看護師さんがやってきて、検温と血圧測定。
次に今日担当の手術室の看護師さんがやってきてお話しすると、なんと帝王切開の時も対応してくださった看護師さんでした!
看護師さんが同じというだけで、少し気持ちがラクになりました(^^)
そんなこんなで手術2時間前になってお水も飲めなくなり、病室には心電図の機械などが運ばれ、だんだん実感がわいてきました。
手術30分前に夫が到着。
義実家に預かってもらっている息子の様子を聞くと、息子は前日にものすごく泣いたらしく大変だったようです(;^ω^)
コロナ禍で人に会うことが少なく、息子が人見知りするようになったのかわかってなかったけど、しっかり人見知り(場所見知り?)するようになってたんだなあ。
成長を実感できてうれしいけど、こんな時期に手術でごめんねという気持ちにもなりました。赤ちゃんの時のことなんて大人になったら覚えてないだろうけど、やっぱりごめんねと思ってしまいますね。
おしゃべりしているうちに刻々と手術の時間が近づいてきて、血栓防止用の着圧ストッキングをはき、手術5分前になるとついに手術室に移動です。看護師さんと一緒に歩いて手術室へ向かいます。
通常家族は手術室の前までは来れるそうですが、コロナ禍のため家族が来れるのは病室まででした。ついに来た!とドキドキしながら夫と別れて、手術室へ。
一緒に移動した看護師さんいわく、
「手術が終わったら、麻酔をやめて患者さんの目が覚めたか確認してから病室に移動するんですけど、あとから聞くとみなさん手術室で目を覚ましたこと覚えてないって言うんですよね~。だから手術が終わって気付いたら病室だと思いますよ~」
帝王切開の時は手術中ずっと意識があって、術後ベッドに移されたのも運ばれる時にエレベーターに乗ったのも全部覚えてるのに、全身麻酔だと麻酔を入れてから病室に運ばれるまでの記憶がないらしい…。不思議…。
衝撃を受けつつ、手術室の前室のような部屋に通され、そこで主治医の先生や麻酔科の先生、看護師さんと挨拶をし、本当についについに手術室へ。
上の服を脱いで手術台の上に仰向けになり、バスタオルを掛けられた状態で血圧計やら酸素濃度を測る機械やらつけられ、点滴の針を刺され、酸素マスクをかぶせられ…看護師さんたち、動きがめちゃめちゃ早い!
あっという間に管だらけに。
あまりの速さに戸惑っていると深呼吸するようにいわれ、
「麻酔入れていきますねー」
もう入れるの!?とびびりながらも、麻酔の点滴が入れられていきました。
手術室に入ってからは展開が早すぎて、心の準備をする暇が全然なかったです。
麻酔を入れますねと言われてから2~3回深呼吸をした時、
「少しぼーっとしてきましたか?」
「はい」(まばたきをすると、急に視界がぼやっとした)
「深呼吸を続けてください」
そこからもう一度深呼吸をして、その後すぐに意識がなくなりました。
手術当日 術後
術後、気付いたら病室に運ばれた直後でした。
看護師さんに言われた通り、手術室で声をかけられた記憶が微塵もない!!
麻酔を入れ始めてから意識がなくなるまでがすごく早かったのと、どこで意識を失ったかはっきりと覚えているのが不思議でした。
まだぼんやりしている時に看護師さんに、
「痛み止め入れときますか?」
と聞かれ、「はい」と答えたら素早く座薬を入れられました。
(夫、普通に近くにいたよね…?座薬を入れられる妻の姿見たんだろうか…)
そこからだんだん意識がはっきりしてきて、全身管だらけ、脚には血栓防止用のフットポンプがシュコシュコ動いていることがわかりました。
意識が戻ってまず気になったのは、腹腔鏡手術は問題なく終わったのかということ。
手術の説明を受けた時に、
「場合によっては腹腔鏡手術から開腹手術に切り替える場合がある」
という文言があったのです…(震え声)
帝王切開がトラウマの私が、今回の手術でもっとも恐れていたのは、腹腔鏡手術では対処できず開腹手術になってしまうこと。
先生いわく、脇腹の開腹手術は、帝王切開よりも痛いらしい…(恐怖!!)
術後すぐに先生から説明を受けているはずの夫に確認して、腹腔鏡手術で問題なく終わったとわかり、そこでやっと肩の力が抜けました。
ただ、予定では17時に終わるはずでしたが、私が病室に戻った時には19時をまわっていました。(!!!)
そんなにかかったの!?とびっくりΣ(゜゜)
癒着がひどく、癒着をはがすのに時間がかかったそうです。
何事もなく終わって本当によかった(T_T)
その後、夫は帰宅し(コロナ禍で長居できないのが辛いですね)、術後しばらくは1時間おきに様子を見に来てくれます。
寝起きみたいに目が冴えていたし、お腹の傷はじっとしていればあまり痛くなかったので、YouTubeを観たりして気ままに過ごしていました。
痛み止めが効いたのかはよくわかりませんでしたが…手術後に痛み止めを使ったのは術後すぐの座薬だけで、それ以降は使いませんでした。
お笑い系を観られないのが辛いところ…。(笑うと腹筋が死にます)
YouTubeを観たりポッドキャストを聴いたりしているうちに、いつの間にか眠っていたので、手術当日の夜はわりとのん気に過ごせました(^^)
まとめ
以上が腎盂形成術の手術前日~当日でした。
手術前は不安だったけど、手術室に入ってからは本当にあっという間でした。
術後すぐは、動けない以外はわりと元気で、手術当日はそんなに辛い思いをせずに過ごせました。
次からは手術翌日以降の経過についてまとめていきます。
コメント