妊娠中に発症した水腎症と腎盂腎炎をきっかけに腎盂尿管移行部狭窄症であることがわかり、12月に手術を受ける予定です。
この記事では、現在までの経過も含めて、腎盂尿管移行部狭窄症について病院で受けた説明をもとにまとめました。
※病院で受けた説明をもとにまとめております。
間違いや説明不足等がある場合もありますので、ご了承ください。
腎盂尿管移行部ってどこ?
いきなり「腎盂尿管移行部」っていわれても、どこやねんって思いますよね。
上の図は、腎臓から膀胱までの図です。
人間には腎臓が2つあり、2つの腎臓でつくられた尿が尿管を通って膀胱にたまり、排泄されるようになっています。
腎臓には、尿をつくる部分とつくられた尿を集める部分があり、つくられた尿を集める部分を腎盂(じんう)といいます。
つまり図の腎臓のピンク色の部分で尿がつくられ、つくられた尿は腎盂に集められ、そこから尿管に流れていきます。
腎盂尿管移行部とは、腎盂と尿管のつながっている部分のこと。
つまり腎盂尿管移行部狭窄症とは、上の図の腎盂尿管移行部が何らかの原因で狭くなっている状態のことを指します。
腎盂尿管移行部狭窄症の症状
腎盂尿管移行部が何らかの原因で狭くなると、腎臓でつくられた尿が尿管へ流れていかず、腎盂内にたまってしまいます。
腎盂内に尿がたまることを水腎症といいます。
私はこの水腎症がかなりひどく、背中にエコーをあてて見てもらったところ腎臓が大きく腫れており、病院の先生方に「え、これ腎臓?大きさおかしくない?」と言われるほどでした(;^^)
水腎症になると、腰のあたりに痛みが出たり、細菌感染により腎盂腎炎にかかりやすくなったりします。
私も妊娠中に水腎症だとわかったのは、腎盂腎炎にかかり動けないほどの腰の痛みが出たことがきっかけでした。妊娠中は詳細な検査をできなかったので原因もわからず治療もできずで、腎盂腎炎を3度繰り返しました。
(3度目の時に尿管ステント留置術を受けて一時的に水腎症を解消しました)
腎盂尿管移行部狭窄症の原因
私の腎盂尿管移行部狭窄症の原因は、腎盂尿管移行部の近くを通っている血管のせいかもしれないとのことでした。
腎臓周辺の血管の位置を調べる検査をしたところ、腎盂尿管移行部の近くを通っている血管が見つかりました。
この血管が尿管に絡まっているのか、押しのけているのか、どういう状態なのかはわかりませんが…血管が何らかの形で尿管に接触して、尿の流れを悪くしているのではないかということでした。
血管の位置は大きく変わることはないらしく、この血管は突然現れたとかではなく、生まれつきあったみたいです。
というか腎盂尿管移行部狭窄症は、私のように血管の位置に異常があったり、生まれつき尿管が細かったり、先天的な原因がある場合が多く、赤ちゃんに見つかることが多いんだとか(;・・)
大人になって血管の位置が若干変わったのか、妊娠がきっかけだったのか、どうして最近まで症状が出なかったのかは不明です(*_*;
腎盂尿管移行部狭窄症にはどういう治療が必要なのか
子どもの場合は自然に治ることもあるそうですが、大人で自然に治るということはほとんどないそうです。
私は腎盂尿管移行部狭窄症の治療のために、12月に腎盂形成術という手術を受ける予定です。腎盂形成術は、尿が流れにくくなっている腎盂尿管移行部を切除し、縫い合わせる手術です。
腹腔鏡手術でできるそうで、開腹手術よりも術後の回復が早いとのこと。帝王切開で苦しんだ身としては非常にありがたいです(><)
また、現在は対症療法として、腎臓と膀胱を繋ぐようにチューブを入れて一時的に尿の流れをよくしています。(尿管ステント留置術)
このチューブは最低でも3か月ごとに交換しないといけませんが、チューブを入れている限り尿の流れが悪くなることはないので、腎盂に尿がたまりません。チューブを入れている違和感は多少ありますが、症状は出ないので普通に生活ができます。
私の場合は一時的に症状を解消できる方法があって緊急ではなかったので、手術日が決まるまでに2~3か月かかりました。チューブの交換のために何度か通院はしましたが、日常生活への影響はほとんどありませんでした。
まとめ
赤ちゃんに見つかることの多い腎盂尿管移行部狭窄症について、私の体験と病院で受けた説明をもとにまとめました。
私は総合病院に通院していますが、大人で同じような症状で受診する人は年に数人だと言っていました。大きな病気ではないとはいえ、あまり頻度の高くない病気に自分がかかるとびっくりしてしまいますね(;^^)
今まで大きな病気をせずにきたので、手術といわれると9割以上治るようなものでもびびってしまいますが、今年初めに患った腎盂腎炎から始まった治療の終わりがやっと見えてきて、少しほっとしています。
あと少し、頑張りたいと思います!
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